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血統、遺伝について思う

 我が息子は間もなく30歳になろうかと
いうのだが未だにフラフラしている。
アルバイトは長続きしないし、ちゃんと
した仕事にありついたと思っていたら自
分の都合で辞めてしまったりを繰り返し、
2年ほど前に私が東京を離れるにあたって
パラサイトから脱してようやく一人暮らしを
始めた。
 その頃はIT関係の固い仕事をしていたの
に急に役者になると言いだしてまたも辞職。
アルバイトをしながら舞台俳優のレッスンに
通い、或る芸能プロダクションの世話で時々
はテレビやCMのエキストラやVシネとかの
端役などを回してもらっているらしい。
 考えてみれば私も学生劇団に入って色ん
なことをやった。そしてそれが後の私の仕事
につながり、ひいては今の暮らしの基となっ
ている。現時点でそれは成功という結果を
産んではいないという事実は残念だが…
これは俺の血を引いているのか?なんて
思うこともあるが、同じように育った娘のこと
を考えると血とは何だろうと思ってしまう。
 下の娘は幼少の頃はこの息子と容貌は
よく似ていたが、性格というか人柄はかなり
異なっていた。
ひょうきんで出しゃばりの息子に対して娘は
割と引っ込み思案で大人しかった。
しかし、長じて息子は我儘で好き放題、高校
生になるとグレ始めた。結果は高校を中退し
てアルバイト生活に入り18歳のときには彼女
を孕ませて所謂「デキチャッタ婚」。娘ができ
たが、その後に離婚してしまって現在に至る。
 娘は10歳のときに母親についてアメリカに
行き、誰に言われるまでもなくコツコツと勉強
して優秀な成績で高校を卒業。親に負担を
掛けることなく奨学金で大学に進み医学を学
んだ。しかし奨学金だけでは難しかったらしい。
空軍の奨学制度を得て仕事をしながら大学も
両立させ、来年度で卒業予定だ。しかもこの
春に自分で見つけたパキスタン系カナダ人と
結婚した。夫はテキスタイルの企業を経営す
一家の息子で、大学院を出たインテリだ。
卒業するまで子供を儲けるつもりはないという。
 息子も娘も赤ん坊の頃からベビーシッター
がついてネコ可愛がりに可愛がられた。特に
違う育て方をしたこともないが、私と元妻が
引き継いだもの(血というかDNAというか)
ののなかから二人それぞれが受け継いだ
ものの質なのか配列なのかの違いが、今の
二人の立場をまるで違ったものにしているの
だろう。
 人は生まれながらに性格や運命の筋道が
決まっているのかと考えてしまう。とすれば、
その資質を見出して良いほうに方向付けし、
伸ばしてやることが親の役目なのだなと、
今頃になってようやく分かってきたのだ。

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