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2013年6月

図書館で

 地元の図書館に詩人の伊藤比呂美さんが
来てトーク会を開いた。去年の春先にも同
じような催しがあって二回目だ。
前回は両親の介護にまつわる話やら、手掛
けているお経の翻訳の話やらをした。
 東京出身の伊藤さんは、最初の結婚後に
夫だった人の仕事の関係で熊本に暮らすよ
うになり、東京から両親を呼んだ。そして
後に離婚した後も熊本に住み続けたのだが、
やがて再婚してアメリカへ移ることになる。
そのとき両親を熊本に置いて(本人の言い
方で)いったのだった。その後母が、そし
て父が介護の必要な状態になるが、親の様
子を見るために毎月のようにアメリカから
通ったという。両親が他界した今も熊本の
家はそのままにアメリカと行ったり来たり
を続けている。
去年も今年も、まあそんな背景を交えなが
98%が中高年女性の聴衆にビンビンと響
くような話をした。
 話の上手な人だ。何気ない話題をマクラ
にグイグイと聴く人を惹きつける。また、
いくつか自作の文章の一部を読んだ。詩人
は朗読が上手い人が多いが、彼女もなかな
かなものだ。気が充実している。

 デビュー当時の若い頃の姿を知っている
が、クリクリした目はそのままにエネルギ
ッシュなオバサマになったという感じで、
話を聞くと何だか元気が出る。
 その会を開いた行きつけの小さな町立図
書館は館長以下女性ばかりの司書たちが
頑張っている。去年7月の大雨の時、すぐ横
を流れる川が氾濫して床上浸水した。3カ
月ほど休館したが、自分たちの手で復旧さ
せた。そして来月、復旧記念のミニコンサ
ートが企画されている。

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