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貧困女子について

  最近、新聞記事にとりあげられて一部で話題になって

いるテーマに若者の貧困がある。単身で暮らす2064

の女性の32%が「(相対的)貧困状態」にあるという。

国立 社会保障・人口問題研究所なる機関の研究者が最新

2006年度)のデータをもとに分析したらしい。

  これを受けてテレビのニュース番組で、その現状を探

ってみようと取材し、その年代層の男女の暮らしぶりを

紹介していた。しかしこの「貧困」というものは何を判

断基準にするべきなのか、考えてみると難しい。

 相対的貧困率というものの定義は、ごく大雑把に言え

ば統計上の税抜き年間所得の最高と最低の中間値の、さ

らに半分以下の所得の国民の割合だそうだ。家族構成や

年齢別人口比を加味して計算されるのだろうが、ウィキ

ペディアによると具体的には2006年の統計で127万円が

その判断値だという。

 テレビでは単純に税抜き月額手取りが13万円を基準に

街の若者にインタビューをしていたみたいだ。そして編

された画面で紹介されるのは皆、このラインを下回る

ような人たちで、確かに首都圏で生活する単身者がこの

収入で暮らすにはかなりの節制を必要とする筈だ。

 数人の友人とシェアする家の一室に住み、自転車で何

ロも駆け巡りながら1円でも安い食材を探す女性の姿を

介したりしていたが、番組では彼女はそれを自ら選び、

しろ楽しんでいる…と、健気にも新しい価値観を模索

しているような姿として印象付ける感じにまとめられて

いた。

 そしてそこには「貧困かどうかは気の持ちようや価値

置き方次第だ」「物質的・金銭的な豊潤が心の豊かさ

に繋がらない」というような論調を感じた。そんなこと

はよく言われてきているし、或る意味では同意する。

私も貧困のカテゴリーの一員で、物も金も少ない暮らし

の中でそれ程の不幸感無く過ごしてはいる。

 それでいいのか?と思う。個々人の生き方は其々が自

のやり方で追求すればいいけれど、そのための機会や

可能性はオープンで公平である必要がある。それが崩れ

てしまっているのが現在の世界であり日本の現状なのだ。

 貧困なのはこの社会で、それが現象として若者の暮ら

に反映している一端が「貧困女子」だろう。

 健気であることは停滞しか呼ばない。だから健気でな

かあってはいけないのだ。貧困社会に必要なのは停滞

の解消しかないではないか。この貧困世界にあって特に

貧困著しく、しかも対処の方途も目途も無いままに何の

用もなさない増税にだけ突っ走る政治体制に何の異も唱

えないニッポン国の民として貧困に甘んじてはいけない。

やるべきことは幾つもあるのだ。

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世相」カテゴリの記事

コメント

考えてしまう問題ですよね。
かくいう自分も、・・・貧困女子の一員なのかな・・と思ってしまったり・・・

投稿: タム | 2012年10月19日 (金) 11時07分

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