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海洋天堂

 中国の映画はあまり見ないが、現代劇でテーマが世界

のどこにも通じるものだということ。ジェット・リーが

脚本に惚れ込んでノーギャラで参加し好演しているとい

うことで見てみた。

  若くして妻を亡くした水族館で働く父親と自閉症の息

子の話だ。父親は末期の肝臓癌に罹り余命短い。成人し

た息子は一人で生活する能力が無い。身寄りも無い息子

に、自分が居なくなるまでに生きてゆく術を身に付けさ

せようと八方手を尽くす父親だが…

  非常にオーソドックスでケレン味のない映画だ。アク

ションで名を馳せたジェット・リーも、実は演技派らし

く、抑えた表情で淡々と父親を演じている。自閉症児の

息子役も難しい役柄をサラリとこなし、脇役も達者な人

選でしっかり固められている。出てくるのは良い人ばか

りで、誰もがこうなるだろうなと思う通りにストーリー

が展開する。

 こういうのを一服の清涼と言うのだろう。何もツッコ

ミを入れることなく話を受け入れてしまえばいい。

 今、政治や社会の流れを見ると一言なにか言っておき

たくなることだらけで、そういえばこんなに素直に話の

世界に身を浸すことは少ない。

 監督は元テレビの教育番組を手掛けてきたという女性

ディレクターで、チェン・カイコー監督の「北京バイオ

リン」などの他に幾つもの脚本を担当しているそうだ。

  撮影はウォン・カーワイ監督作を数多く手がけてきた

オーストラリア出身のクリストファー・ドイル。さらに

音楽は日本の久石 譲。舞台は青島で、なんだか中国臭

さがしないなあと思っていたら制作は香港のインディ系

制作会社なのだった。

 映画館の近日上映作は「ワンヴォイス―ハワイの心を

歌にのせて」「黄色い星の子供たち」未来を生きる君た

ちへ」「エンディングノート」などが続いている。

 世界が今何を探しているのか?ひとつの方向性に思い

至る。

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映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

こんな映画があったのですね。観てみたくなりました。次にツタヤに行くときに探してみようと思います。

投稿: タム | 2012年2月14日 (火) 14時02分

久しぶりにホッとしますよ

投稿: mbuzi | 2012年2月14日 (火) 22時40分

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