« 体は正直 | トップページ | 欺瞞の国の未来 »

久々の映画

  熊本市の繁華街の端に「電気館」なる映画館がある。

今は無き浅草電気館(19031976)に遅れること8年、

1911(明治49)年に創業した100年を超える老舗館だ。

今は5階建てのビルに改築されていて、120席程の広さ

の小さなホールを3つ持つミニ・シネコンとして名画中

心をプログラムして頑張っている。

 こちらに来て、もうミニシアター系の映画館で上映さ

れるような映画は見ることができないのだろうと諦めて

いたが、そんな映画館があったとは意外だった。

  セミフ・カプランオール監督のトルコ映画「蜂蜜」を

見たかったけど、一日の差で見逃してしまった。

  そこで「ビューティフル」を見た。「21グラム」や

「バベル」で知られるイニャリトゥ監督の新作だ。

同時進行する群像の生がクロスして産まれるドラマ…

というイニャリトゥ作の構造は変わらない。そして底

に流れるのは或る種のヤルセナサだろうか。

  バルセロナの不法移民たちが暮らす裏町を舞台にし

たとても現在的な映画で、私には沁みる映画だった…

という以上には感想は敢て書かないでおく。

  さてそれは土曜日で、初回上映1140分からの観

67人しか居なかった。出た時に次の回を待って

たのは少し多くて10人程度。100年の歴史を支える

は少なすぎる動員だ。でも地方のコアな映画ファン

とっては、あんな映画館が無ければ行き場所が無い

いうことになる。

 同館の秋のラインナップは「ナチス 偽りの楽園」

「クロエ」「あぜ道のダンディ」「ショパン 愛と悲

しみの旋律」「メアリー&マックス」「赤い靴 デジ

タル リマスター エディション」…などとなっている。

  今、文化はファンだけでは支えきれないのだろうが、

日本の政治は文化を養護するスタンスからは程遠い。

|

« 体は正直 | トップページ | 欺瞞の国の未来 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/529115/52761892

この記事へのトラックバック一覧です: 久々の映画:

« 体は正直 | トップページ | 欺瞞の国の未来 »