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満月の夕

 あまり黙っているとフラストレーションが溜まるので

まず一言。

 いまだに駅周辺などでヒステリックに大震災被害者へ

の義捐金を呼び掛ける人たちがいる。芸能人やスポーツ

選手などのいわば公人ならいざ知らず、一般市民がなぜ

あんなにまでするのだろう? あれも買い溜めに通じる

パニック症候群の一例じゃないかと思える。

寄付したいのなら個人で振り込みが出来る団体はいくら

でもあるから、それぞれが自分でやればいい。誰かを巻

き込みたいならば親族や町内会などに声を掛けるくらい

にしておいて欲しい。

どんな団体で、どこにどのように義捐金を送ろうとして

いるのかも明示しないまま、見知らぬ人が道行く人を巻

き込もうとする押しつけがましさに辟易する。

 さて先週の日曜、川崎アートセンター前で義捐金を募

るチャリティーJAZZライブがあるということをネットで

知った。有名無名、およそ30名ほどのミュージシャンが

集まり、入れ替わり立ち替わり演奏するという。

久しぶりに生音を聞きたいばかりに、寄付をするついで

に聴いておこうか…というつもりで出て行った。

階段下の狭いスペースを舞台替わりに、そのまわりを150

人ほどの聴衆が取り囲んでいた。

夕方からの部の最後に小柄な女性シンガーがサックス奏

者三人をバックに日本語の唄を歌いだしたとき、身が震

えた。電気増幅を行わないというポリシーだったが、そ

の生声はよく通った。「海風」「焼け跡」「満月」など

の言葉が突き刺さるように立ち上がる。サックスの咆哮

が絡み合って唄を持ち上げてゆく。

途中でシンガーは小型の拡声器を手にした。何だサック

スの音に負けて増幅に逃げたのかと思っていたら、割れ

た声が呻きのようなものに変わった。高揚するサックス

の叫びに、忍び泣きのような声が滲んだ。

サックスと絡み合うためにエフェクトをかけるためだっ

たのだ。シンガーは酒井俊、曲は「満月の夕」だった。

USTREAM画像の53分あたりからに注目!

http://www.ustream.tv/recorded/13621558

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