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本を整理しながら

 先日の震災の影響で、本棚(ちゃんとした棚じゃなく
板を渡した上に積んであるだけのようなもの)から落っ
こちて散乱した本を整理することにした。
実は、最近ちょっと考えるところがあって、衣服やらも
含めて所持品を極力少なくしようと思っていた矢先でも
あったのだ。
2年ほど前にも一度、300冊ほどを処分した。そのときも
手にとって仕分けしているといろんな思いが湧いてくる。
学生時代から持ち続けていたものも、古本屋の店頭で
1冊100円のワゴンから選び出したものも、どの本にもそ
のときの自分や時代が刷り込まれているなあ…としみじ
みしてしまう。だからなかなか手放す気になれないのが
本というものだ。
 震災報道ばかりのテレビで、公共広告機構のCMが
繰り返されているなかに、文字・活字文化推進機構から
の「本を読もう」というメッセージが目を惹いた。積み上
げた本は、まさに「知層」だと思う。
誰かの家に行ってまず目が行くのは書棚でありCD棚だ
ったりするのも、そんなものから人物評定ができるから
であって、意外なタイトルや著者の名前を見つけて嬉し
くなったりガッカリしたりすることがある。
最近はネットからデータをダウンロードする書籍やCD
が増えてきて、書店やCD店の存続が危ぶまれていて、
実際に閉店や縮小を余儀なくされた例は知られている。
でも私は、書店(やっぱり本屋と呼びたい)が無くなる
ことはない、いや、あってはならないのだと強く思う。
 大学時代の親友に本の装丁家がいる。彼はパソコン
を使わない。あくまで手作業に拘って視覚と手触り、ペ
ージをめくってゆく感覚や質量などを大事にしている。
彼の装丁は一目で判る。書店に行くたびに書棚を眺め
ては、これはあいつの仕事だな、と抜き出して確かめる
のは本屋巡りの楽しみでもある。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

本は捨てられません。
昔遊んだ玩具やぬいぐるみ、服や小物は簡単に捨ててしまうのに、買った本はそれが新品で購入したものであれ、中古で購入したボロボロの1冊であれ、気に入らなかった1冊であれ、捨てる気になれず保管しています。
とはいっても・・・・本棚はあってなきような状態で、床の上やタンスの上などに塵と共に積まれているのですが。
ふと読み返してみたいと思った時に、手元にないのが怖いのかもしれません。

投稿: タム | 2011年3月19日 (土) 22時33分

そうですね。そうして溜まってしまったのですが、思い切って古本屋さんに引き取ってもらうことにしました。
時々、ごみ収集場所に本が出ているのを見かけると悲しくなってしまいます。燃やされるのではなく、無料でも持って行ってリサイクル(紙としてではなく書籍として)してもらえるとほっとします。
本には著者の思いや知識がこめられています。多少は書く側にいる身としては、ごみとみなされてしまうのはやるせないものです。

投稿: mbuzi | 2011年3月20日 (日) 11時09分

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