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懐かしいひと〜つげ義春〜

  立川の古い商業ビルのイベントコーナーで古書展が開かれて
いたので立ち寄ってみた。「恒例」とあったので、毎年この時期
に開いているのだろう。平台にずらっと並ぶのは、本当に古書と
呼びたくなるような、変色した書籍の数々。
昭和の匂いふんぷんのビルに相応しい、古本屋の佇まいなのだ。
昨今のブックオフのような、古物リサイクルショップではない。
本という知識の記録メディアが時代を越えた存在感をみせる。
古本は知識と記憶の海だ。
 なかでも目に付いた一冊に思わず手が伸びた。二見書房刊の
サラ文庫・昭和漫画傑作集の一冊。
「懐かしいひと〜つげ義春〜」昭和51年6月30日初版発行で、
売られていたのは同年7月28日に再版されたもの。その何編か
はオリジナルを学生時代に読んでいる。サブカルチャー(当時
はアンダーグラウンド=アングラ、と呼んだ)文化の前線だっ
た漫画雑誌「ガロ」に初出掲載された筈。懐かしい本、なのだ。
薄いセロファン紙で丁寧にカバーが施されているのも、昔なが
らの古本屋の礼儀のようなものだ。今時そんな扱いを示す本好
きは少ない。
Photo
 このIT全盛の時代。電子bookが台頭しようかという時代に、
昭和のアナログ臭にまみれた古書の只中で、懐かしさと安堵感
に浸ってしまう自分がいる。自分は取り残されようとしている
のか?いやいやここにこそIT時代のカウンターカルチャーが在
るのだと言う事が出来るのか?
つげ義春の漫画の主人公に、分断される自分の影が見えるよう
な気がするのだ。

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