« 大つけ麺博とアイヌ・フェスティバル 1 | トップページ | 大つけ麺博とアイヌ・フェスティバル 3 »

大つけ麺博とアイヌ・フェスティバル 2

 この催しはアイヌ文化振興・研究推進機構という財団法人が、
国の後援で毎年開いているものだという。
私の興味は演奏と口承文芸の実演にあった。
トンコリという民族楽器があって、OKIというミュージシャン
のCDを持っている。トンコリという楽器は1メートル前後の一
本の木の胴部分をくり抜いて天板を付けたものに弦を張ったも
ので、抱えて両手で弾く、言わば琴のような音を奏でる。
ゆっくりと歩むような、シンプルなリズムの繰り返しがうねる
ように続くのがその音楽の特徴で、歌を伴う事も多い。
このトンコリが合奏になると、倍音が共鳴しあったりしてなん
とも言えないグルーブ感が醸し出される。OKIはそんな部分を
うまく使って、電子楽器やロック系ミュージシャンなどを加え
て非常に現代的なDUB、トランス系musicを産み出してもいる。
その伝統的なトンコリ演奏を生で聴く事ができた。関東ウタリ
会というアイヌの人たちの同好会のような女性グループだった。
プロではないからこその、日常の生活時間をやりくりしながら
練習した音楽にはまたそれなりの思い入れが加わるもので、良
かった。トンコリも、博物館に残されている昔のものを参考に、
自分達で作ったものだという。
 このトンコリを含めてアイヌの音楽を、オーガニックな音楽
と評する人がいる。これはかなり意訳的に援用された日本語的
な使い方だ。オーガニックとは勿論、英語のorganicからきて
いる。その意味の一つが、食物や農産物に関して使われる有機
栽培(農法)だということはみんな知っているだろう。
ここで言うオーガニックは、有機栽培という意味では勿論ない。
スロウフード運動とかエコロジーという考えの中心にあるもの
に近いかもしれない。伝統に根差し、自然や先祖代々暮らして
きた環境とともに在ることを選ぶ、地に足を着けた生き方。
そう言って良いかもしれない。
そのオーガニックをキーワードにすると、ラーメンブームと
アイヌ文化がクロスする部分があると気付く。

|

« 大つけ麺博とアイヌ・フェスティバル 1 | トップページ | 大つけ麺博とアイヌ・フェスティバル 3 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/529115/46606367

この記事へのトラックバック一覧です: 大つけ麺博とアイヌ・フェスティバル 2:

« 大つけ麺博とアイヌ・フェスティバル 1 | トップページ | 大つけ麺博とアイヌ・フェスティバル 3 »