« 記憶の転写、科学とオカルト 2 | トップページ | 共鳴と共振 »

記憶の転写、科学とオカルト 3

 今こうして文章を書く私をとりまく沢山の記録媒体がある。
PCのCPUやメモリー、FDにCDにUSBフラッシュ・メモリー、
MDやDVDなどのディスクや磁気テープの数々、銀行のキャッ
シュ・カードはじめ様々な磁気カードなどなど、私に関する多
様な情報が記録された物たち。
そして私の脳にしか記録されていない生後これまでの体験の記
憶や知識情報。遺伝子によって伝達されるという個体の履歴情
報…とすると私の子どもたちもまた生きた記録媒体だと考えて
いいのだろうか。
科学的に作り出された記録機器や媒体は、タンパク質と核酸の
働きを擬似化したものであり、それらを統合する脳を模造した
ものがコンピュータなのだと改めて思う。
 映画「2001年宇宙の旅」に現れるモノリス。あの黒い塊は
アカシック・レコードを留める記録媒体か?
そういえばイスラムの聖地メッカにあるカアバ神殿には、月か
らの隕石だと言われる黒曜石が鎮座しているし、オーストラリ
アのウルル(エアーズ・ロックの呼称で知られる)やマダガス
カルの巨岩ボネドバップもまた地元住民の歴史を刻む聖地とし
て知られている。
ウルルを訪ねた事はないがボネドバップは眺めたことがある。
北の方角から一本道を進むとゆるやかな起伏が広がる平原に
忽然と現れる巨岩は壮観で、遠くから見ても近くに立っても
何故か厳かな気持ちが湧く。風の感触や空気感が違う。
そうした感覚や印象は、聖地であるとかまつわる話を知ってい
るから感じてしまうものだろうか。それはその地に漂うアウラ
(W.ベンヤミンが「複製技術時代の芸術」で述べた、優れた
芸術作品を前にして人が経験する畏怖や崇敬の感覚)があると
するならば、多分そうだとしか言いようが無い。
物や場所に閉じ込められた記憶があって、それに感応するとい
うメカニズムがあるのではないか?それは科学力によって人工
的に作られる以前に、自然の創造力がもたらすものだ。
とすれば、自然に存在する様々な物にも何らかの履歴が記録さ
れていたとしてもおかしくはないか。私達はそれに気付かない
だけで、それを取り出したり再現するための解凍方法を知らな
いだけなのかもしれない。

|

« 記憶の転写、科学とオカルト 2 | トップページ | 共鳴と共振 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/529115/46249608

この記事へのトラックバック一覧です: 記憶の転写、科学とオカルト 3:

« 記憶の転写、科学とオカルト 2 | トップページ | 共鳴と共振 »