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イマジンとソマリア 1

 ケニアの新聞NATION紙のweb版を日常的にチェックしてい
る。トップ記事に、先のヒラリー・クリントン米国務長官が訪
問した際にテロリストによる爆破計画があったと出ていた。
テロリストは混乱が続く隣国ソマリアから侵入するはずだった
が、ケニアとアメリカの諜報機関が連携して未然に防いだのだ
そうだ。計画を企てたのはお決まりのアル・カイーダとの関係
が指摘されているソマリア内に勢力を持つイスラム過激派だと
いう。
 今度はセイシェルからソマリアへ向かう予定のチャーター機
が経由のナイロビ、ジョモ・ケニヤッタ国際空港で留め置かれ
ているという記事だ。乗客はソマリア人の海賊(piratesとしか
記されていない)だそうで詳しくは書かれていないが、文面か
ら推測するとセイシェルに拠点を置くソマリア人海賊のようだ。
セイシェルは昔、海賊が基地を置いた地として知られている。
彼らが何者で、どのような経緯で移動しているのかは明らかで
はなく、飛行機はケニアの会社のものでケニアでチャーターさ
れたものだということだけが書かれている。
記事によると関係3国の間で何やら調整が続いているらしい。
どちらの記事も何がどの程度真相を伝えているのか分からない。
往々にしてケニアの新聞は最も知りたい詳細を欠くことが多く、
ソースが不明で信憑性が疑わしいことがある。
そうしたらBBCのweb版アフリカニュースに関連記事が出て
いた。その記事によるとソマリア中部のプントランド(国際的
には承認されていないが、北部のソマリランド同様に独立を宣
言している。ソマリア海賊の拠点があるのはこの地域)で人質
になったセイシェル人がいて、身代金の代わりにセイシェルで
捕獲されたソマリア人海賊との交換を要求されたらしい。その
交換で解放されたのがナイロビで止められているということの
ようだ。
 国境と国名という形骸だけを残して実質の国を無くしたソマ
リアについてはこれまでにも何度か書いた。
政府が無くても国民の生活は続く。生活のためには経済活動が
必要で、国内産業が壊滅状態では国境の外に活路を見つけるし
か手立てが無い事は理解出来る。
元々がアラビアの国へのヤギや駱駝の輸出とかヨーロッパ(主
にイタリア。デルモンテ社は有名)へのバナナやオレンジなど
の貿易で外貨を得る以外には、出稼ぎでなんとか暮らしを維持
していた国なのだ。
地勢的には、インド洋岸の帆船を使った季節風貿易の中継地と
しての存在くらいしか対外的な価値は無い。
ソマリアの海賊問題の根はこのあたりにある。
 元々はソマリアの中にあっても更に資源や産業に乏しかった
のがプントランドだ。ソマリア内戦が激化する前から反政府活
動が潜在し、元の中央政府から迫害や攻撃を受けてきたという
歴史もある。そのプントランドが地の利を活かして思い立った
のが海賊産業だと言う事ができる。

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