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犬と鬼 2

 あまりに気力が失せるので、次は「犬と鬼」というタイト
ルについて書いてみる。
中国の「韓非子」に出ている故事から取ったという。
絵に描きにくいのは身近にあって見慣れている筈の犬のよう
な存在で、意外と正確に捉える事が難しい。逆に派手で大げ
さな姿貌をしている想像の産物である鬼は、却って誰にでも
描きやすかったりするものだという事らしい。
ナルホド。そういう視点で日本の戦後を見直したというのが
この評論なのだが、もうひとつ。どこにでも居る犬がいつの
間にか鬼のようになってしまっていたという謂いにもなって
いるようでもあるし、日常の暮らしに直結した施策が犬で、
大げさな形ばかりなハコモノが鬼ということでもある。
そしてこうした「犬と鬼」的な対比の顕在化に「寄与」して
きたのが、官僚による様々な働きとそれを利用し・利用され
続けてきた政治だということだ。
 この著作ではこのような日本の近過去と現状を訴えるだけ
で、ではどうすれば変化が可能かという処方への言及は無い。
その結びの言葉は「家路を探し求めるーこれが今世紀の課題
だ。」となっている。「家路」とは墓場への道か?
はっきりと言って処方なし、ということなのだ。
ガラガラポンのカタストロフという知恵も意欲も不要な他力
本願ではなく、少しでもまともな社会を目指す志だけでも持
ち続けていたいものだ。

 ということで、これからはネガティブな物言いは止める事
にして、ポジティブにいきます。

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