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「北緯14度」

 絲山秋子のセネガル紀行「北緯14度」を読んだ。「沖で待つ」
という小説で芥川賞を取ったことのある作家だ。新聞の書評に出
ていたことがあって、セネガルへの旅を書き下ろしたということ
で気になっていた。書店で立ち読みして以来、なんだか男性的な
語り口が印象に残ってもいた。
セネガルのパーカッションの神様と呼ばれる人物の大ファンだと
いうのがセネガル行きのきっかけだといい、彼に会うことが一つ
の目的となっているが、それにはサラッとしか触れられてはいな
い。では2か月以上なにをしていたのかというと、ダカールに腰
を落ち着けてあれこれ動き回ることはない。現地に暮らす3人の
日本人と、親しくなった何人かのセネガル人たちとの関わりの様
子が描かれているだけなのに、私の知るアフリカの断面がなんと
もうまく捉えられている。
絲山秋子という人は固定観念の少ない人なのだろうなと言う事が
わかる。初めてのセネガル訪問でアフリカのエッセンスを掴んだ
ようだ。そしてきっとまた、この人はセネガルを再訪するに違い
ない。

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