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「北緯14度」補足

 自分でも少し言い足りない感じがあったので補足です。
私が知る限りでは「アフリカ通」を自認する人物というのが居
て、そうした人は得てして独善的に自身のアフリカ観を唯一無二
とする人が多い。そしてそうした人の多くが自身のアフリカ観を
他人にひけらかし押し付けたがる。でもそんな人の多くが長期に
しても短期にしても生活者としてのアフリカ観ではなくて通過者
としての視点からしかアフリカで派生する物事を見ていないこと
が多いし、視点がずれていることが多い。
絲山秋子のセネガル紀行「北緯14度」に記されている事柄には、
そうした一過性の観察者の視点ではないということが感じられる
のだ。それは何かと言うと、一面だけを見て全てを知ったかのよ
うな態度を取らない身の置き方がひとつ。世界の出来事や仕組み
は薄っぺらなものではなく、輻湊した多重構造のなかで展開され
ていて、そうした世の中で様々な偶然や必然が織り成すドラマこ
そが地球の生き物の世界なのだという認識がもうひとつ。
事は「アフリカ通」に限らず、少なくとも芸術家と呼ばれる人物
ならばそうした意識は不可欠ではないか。その思いを「北緯14
度」が思い起こさせてくれた。
 私がアフリカについて書く時、果たして言いたいことを理解し
てくれるのか、理解してもらえなくても興味を持って読んでくれ
るのか疑わしい。ましてやその数には全く期待が持てない。
ただ期待を繋ぐ事ができるのはその量ではなく質だということだ
ろう。世の中では何が起きていて何が必要なのか、それさえ掴ん
でいれば大きく外す事は無いんじゃないか。
友人知人以外にも反応コメントを頂いた。そのような反応がある
ということが、少なくとも私のブログ継続の力になっている。

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